B型肝炎の原因と訴訟について

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスを含む血液や体液が、体内に侵入することによって起こります。ウイルスが肝臓に感染することで炎症が起き、肝硬変や肝がんの原因になると言われています。肝硬変になると、肝臓が硬く、働きが鈍くなり、全身のだるさや食欲の低下に苦しむことになります。肝がんはその名の通りがんですから、治療のつらさやかかる費用は多大な負担になるでしょう。

では、B型肝炎ウイルスは、どのようにして体内に入り込むのでしょうか。一般的な感染方法としては、ウイルスに感染したパートナーとの性交渉が挙げられます。自分が感染していると気づかず性交渉を行い、意図せず被害を拡大させてしまうという事態も起こり得ます。また、子どもも感染する可能性があります。B型肝炎ウイルスに感染している女性が妊娠し、子どもを産んだ場合です。出産に限らず、子どもがケガをした傷口からウイルスが侵入したという事例も過去にありました。

身近にB型肝炎ウイルスの保持者がおらず、普通に暮らしていれば、感染することなんてないんじゃないかと考える方がいるかもしれません。しかし、過去に行われた集団予防接種により、日本国内の感染者は最大で40万人いるという厚生労働省の統計があります。先述の通り、自分が感染していると気づかずに生活している人がいるかもしれないのです。この集団予防接種は、昭和23年から昭和63年に行われた予防接種やツベルクリン反応検査を指します。注射器の使いまわしにより、大勢の感染者を生んでしまいました。

国を相手取って裁判を起こし、対象者と認められることができれば、給付金を受け取ることが可能です。その額は、状況によって、50万円~3600万円と幅があります。実際に集団訴訟も起きました。平成23年に国と訴えを起こした原告との間で基本的な合意がなされ、給付金制度が確立するきっかけとなりました。平成24年には特別措置法が制定されたため、現在では法に基づいて給付金が支給されています。B型肝炎給付金には請求期限がありますので注意が必要です。

弁護士に頼らず訴訟を起こすこともできますが、書類の作成等の細かい部分を考えると、弁護士に依頼したほうが負担は少ないと言えるでしょう。弁護士費用はかかりますが、費用のうちの4%は国からの補助があります。和解までは早くて半年ほど、だいたい一年が目安です。もし、対象になるのであれば是非参考にしてみて下さい。